険しい峡谷で知られる北アルプス黒部峡谷のトロッコ電車は、停電による立ち往生トラブルから一夜明けた25日、復旧作業が終了したため始発から通常運転を再開しています。

北アルプスの富山県側、日本一険しいとされる黒部峡谷を走るトロッコ電車は、24日午後4時10分ごろ、倒木のため架線が切れ車両への給電がストップしました。

このため鐘釣駅と森石駅付近で運転中だった1両ずつの合わせて2両が走行停止し、立ち往生となりました。

2両の乗客合わせて158人が取り残されましたが、電気を必要としないディーゼル機関車が救援に出て、約4時間20分後の午後8時20分までに乗客全員を始発駅の宇奈月駅に送り届けました。黒部峡谷鉄道では、体調不良を訴える乗客はいなかったということです。

その後の復旧作業で一夜明けた25日、始発である午前8時17分宇奈月発のトロッコ電車が出発、通常運転を再開しました。

通常運転を再開した黒部峡谷鉄道 宇奈月駅(25日)
黒部峡谷も冬の装い 25日撮影
雪化粧した黒部峡谷 25日撮影

黒部峡谷鉄道のトロッコ電車は、今月30日をもって今シーズンの営業運転を終了します。