「3日休んだらクビ」!? 150年前の厳しい労働条件とは…
(城 健大呂記者)
「花こう岩で作られた建物の壁です。表の部分は表面が平らに仕上げられていますが……建物の裏に回りますと、表面がでこぼことしています」
明治時代に入り急増した外国船の往来に合わせて設置された灯台には、工事期間を短縮するための工夫の跡も残されています。
ほかにも建物からは、当時の生活を伺い知ることのできるこんな資料も見つかっています。
明治時代の「勤務マニュアル」です。

(松山市文化財課・岸見 泰宏副主幹)
「『毎朝早く起きて支度しなさい』と。そして『灯台を管理する役人が来る前に支度を終えておきなさい』というようなことが書かれている」


更には、こんなルールも…
(岸見副主幹)
「病気の時は1日はお休みをあげますよということが書かれている。3日休んで治らない時は退職、クビになるかもしれないと」


150年前の灯台は、厳しい労働条件だったようです…
この他業務日誌や備品管理に使われた目録など、約200点の古文書が見つかっています。

150年間、休むことなく海の安全を見つめてきた釣島灯台。
今回の指定で愛媛県内の建造物で国の重要文化財は48件となります。