新潟県新発田市で、中古車販売の卸やカフェの経営などを行っていた『齊藤商会』が、14日に新潟地方裁判所から破産手続き開始の決定を受けていたことがわかりました。負債額はおよそ1億7000万円とみられています。

民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと『齊藤商会』は、中東出身でトラック運転手をしていた創業者が1999年6月に千葉県松戸市で設立した会社だということです。中東・アフリカ・南米などへ向けた中古車や自動車用部品の輸出を手掛けていましたが、主な利用港の一つである新潟東港を拠点にすべく、2006年5月には新潟県聖籠町に本社を移転していました。

おもにオークションで中古車を仕入れながら、2013年3月期には年売上高約4億円を計上していたものの、次第に利益が上がらなくなり厳しい運営が続いていたとみられています。

その後、日本国内での販路拡大を模索して2018年には本社を新発田市佐々木に移転し、店舗店頭での中古車販売も始めたほか、2001年にはその社屋を利用した飲食店「カフェ・ビミー」やデニムのリメイクなどの新事業を進めて採算性の向上を図っていました。

しかしいずれも集客が思うように伸びずに資金繰りがひっ迫。
本社社屋の取得や運転資金としていた金融機関への返済負担も重くのしかかり、2023年1月に事業を停止していました。