「丸亀製麺」というと2000年の創業以来、いまや国内に800店舗以上、海外にも1000を超える店舗があり、国の内外でうどんをより身近にしてくれている存在です。

岡山県内だけでなく、讃岐うどんの本場・香川にも1店舗あります。そのうどんのクオリティを全国すべての店舗で高めたいと奮闘する麺の職人が、昨夜(23日)岡山にやってきました。

昨夜(23日)、店舗の前には80人を超える行列ができました。その理由は…。

(行列の客)「麺の匠の方が来られているので並んでいます」

(行列の客)「麺匠が来るっていうイベントを見て来ました」

今年、創業から23年となる「丸亀製麺」。この日、「スペシャルイベント」と銘打って提供されるのは、「麺の匠」こと藤本智美さんが作るうどんです。

藤本さんは、丸亀製麺に全国あわせて1491人いる麺職人の中で、ただ一人「麺匠」の称号を持つ、いわば「丸亀製麺のうどん作りの総責任者」だといいます。

(丸亀製麺 麺匠 藤本智美さん)「私の思いとか知識とか技術を受け継いでくれる人を育てていこうと」

海産物の販売や和食の料理人を経てうどんの世界に入った藤本さん。麺の打ち方や茹で方に秀でているだけでなく、国内800を超える店舗て同じクオリティのうどんを提供できるよう各店舗に技術を伝えていくのが「麺匠」の役割だといいます。

(丸亀製麺 麺匠 藤本智美さん)「知識とか技術とか、思いを口伝えで伝えていきながら、

もっと美味しいものを追求していくということを伝えています。

麺職人のみなさんが理解して再現してくれている」

(店員)「お待たせいたしました、どうぞ」

1日限りのイベント。麺そのものを味わえる「釜揚げうどん」と「かけうどん」に多くの注文が入りました。

(訪れた客)「楽しみでした。1年ずっと楽しみにしてました」

(訪れた客)「普段よりもちもちしてる感じがします」

(訪れた客)「おいしいね」

(訪れた客)「うん、おいしい」

先月にはインドネシアに100店舗目がオープンし、海外への出店も進んでいます。藤本さんの夢も広がっています。

(インタ麺匠藤本智美さん)「私たちのうどんってもちもち感がすごく大事なんですけど、

全世界で『もちもち』っていう言葉が、英語に訳すのでなく『もちもち』で、

どこに行っても『もちもち』、『もちもち』って言っているようになったらすごいなと思っている」