初冬の岩手路をたすきでつなぐ第82回一関・盛岡間駅伝競走大会「日報駅伝」が23日行われました。目まぐるしくトップが入れ替わる白熱のレースは一般の部で「花巻市A」が、高校の部で「一関学院A」が優勝しました。

午前8時にJR一ノ関駅前をスタートした市町村対抗の一般の部には21チームが出場し、盛岡市までの11区間95.2キロで健脚を競いました。
1区から2区の最初のたすきリレーは金ケ崎町と二戸郡が差のないトップで通過しますが、すぐさま連覇を狙う奥州市Aの高橋重陽選手が先頭を奪います。
このままリードを守り切りたい奥州市Aですが、5区で北上市Aの中戸元貴選手が奥州市Aの杉山里空選手を捉えました。
北上市Aは6年ぶりの優勝を狙って逃げ切りを図りますが、9区残り1キロ地点。

「花巻市A、高橋龍太郎が前に出ました。高橋龍太郎が前に出て逆転!」

10区へのたすきリレー目前でトップに躍り出た花巻市A。このまま最後までリードを守り、5時間2分59秒で2年ぶり13回目の優勝を果たしました。

(花巻市Aアンカー 一ノ澤哲郎選手)
「優勝という形で最後結果を残すことができて、本当にみんなに感謝しています」


一般の部の2位は「北上市A」、3位には「奥州市A」が入りました。

午前10時半に北上市をスタートした高校の部は、7年ぶり出場の久慈高校を含む13チームが出場しました。
大会3連覇を狙う一関学院Aは1区の1年生・森松彩夢選手が26分5秒の区間新記録の走りでトップでたすきを渡します。
しかし今度は2区で盛岡大附属Aの1年生・古川陽樹選手が先頭を奪うと「淡々と自分の走りに集中できた」と25分20秒の区間新記録の力走を見せました。
このリードを守りたい盛岡大附属Aですが、一関学院Aが再び3区でトップに立つと後続を大きく突き放し独走態勢に持ち込みます。
一関学院Aはその後、最終区間で一般の部の1位・花巻市Aも抜き去り、そのままフィニッシュ。
大会新記録の2時間31分35秒で3年連続32回目の優勝を飾りました。


(一関学院アンカー 中野颯人主将)
「ことし1年盛岡大附属さんに勝てない1年だったんですけど、最後の日報駅伝ではとにかく優勝したいとチーム一丸となってやってきました。その中でこういう結果で終われたことは自分にとってすごい嬉しいです」


高校の部、2位は盛岡大附属A、3位は一関学院Bでした。

(盛岡大附属アンカー 佐藤誠悟主将)
「今回のレースで自分たちの苦手なところとか、自分たちが一番分かったと思うので、そこを修正していって全国では頑張っていきたいです」