小山皮フ科クリニック 小山純院長:
「いつのまにか(爪が)かなり湾曲したり厚くなって転倒のリスクが高くなる。本人が我慢している場合、あとは潜在的に(足の爪の)ケアが必要な方が圧倒的に多いんです。そういうケアをするシステムづくりはこれから一番大事だと思います」

手の爪のケアに比べより専門的な知識や技量が必要となるほか、特定の病気を持つ人にはサービスを提供できない場合もあるので、医療機関とも連携をして適切な足のケアを行います。
11月16日、小磯さんは、足の爪を気にかけていた福祉ネイルの利用者に、「つめトピア」を行いました。
小磯さん:
「これをそのままにしちゃうと、爪がこう引っかかっちゃってね、縦割れになったり、爪が横に亀裂が入っちゃったりするので、ケアしていったほうが生活しやすいかと思います」
作業では、爪と皮膚が一緒になり硬くなっている爪の根元から汚れを取り除き、爪の表面も薄く削って靴下や布団の繊維が引っかからないようにします。およそ45分間のケアで爪と皮膚の境目がはっきりし、爪の形も整いました。

小磯さんはこれからも「爪」を通して高齢者の健康と元気を支えていきます。
福祉ネイリスト 小磯麻有さん:
「少しでも、(足の)爪切りから歩くことの喜びとか、生活で何か少しでも気持ちが明るく晴れるような、お手伝いが微力ながらできるように進めていきたい」

男性は、手のむくみを解消するためのハンドマッサージなどを行う方もいるということです。また、小磯さんが新たに始めた訪問型の足の爪ケアサービス「つめトピア」について、高齢者だけではなく、スポーツをやっている中で生じる爪の悩みなどにも対応しているということです。