神経と近接している場合は要注意…
親知らずは下あごにある「下歯槽神経」とつながっている場合があります。こうしたケースでは親知らずを抜いたときに神経の麻痺症状が出る場合があるそうです。

日本赤十字病院 歯科口腔外科 石戸克尚医師:「重なって見えますね。これだとどこに神経があるのか分からないのでCTで精査をしないといけないです」「埋もれ方によっては神経と歯が完全に重なっている場合もあるし、歯の根っこ二つに分かれている方は巻き込んでいるとか、そういうリスクがある場合は十分注意しないといけないです」「(半分に割って)細かくしてからとるとか、一番根っこの先端をあえて残してリスクを避けるとかいろいろな方法が考えられている」



親知らずが神経と近接している場合は治療が難しく、総合病院などで診てもらう必要があります。
また、抜歯後の処置にも注意が必要です。親知らずを抜いたときに起きる顔の腫れ。そのピークは抜歯の翌日と翌々日、腫れをおさえるために冷やす人も多いと思いますがやり過ぎるとよくないといいます。

顔がはれるのは抜歯によって破壊された組織を修復するために起きる現象で、冷やしすぎると血行が悪くなり、回復が遅れてしまうそうです。