なぜ長野県内のガソリンは高いのでしょうか。
県が独自に調査を行い、新たな対策を講じることになりました。


9月4日に、レギュラー1リットルあたり194.5円の過去最高値に達した長野県のガソリン価格。

5月から16週連続で全国一が続きました。

なぜ県内のガソリンは高いのか?

1つには需要の少なさがあります。

給油所1か所あたりの販売量は、1位の東京が平均4,670キロリットルなのに対して、30位の長野県は4分の1の1,166キロリットル。

車の燃費向上が進んだことから、全体の販売量も年々減っています。

また、長野県は内陸部にあるため輸送には貨物列車が使われ、その分コストが大きくなる傾向があるといいます。

中山間地域が多いため、灯油の配達費用もかかります。

こうした事情を踏まえて、県は22日、対策を公表。

11月の補正予算案では、業者の経営合理化を支援するセミナーの開催や、給油所のタンクにセンサーを設置し、残っている量に合わせた効率的な輸送を目指します。

また、国に対しては、都市部と同じ防火壁やタンクの設置基準を見直して、設備の維持費用を下げることや、地域間格差に対する支援策を検討するよう求めることにしています。