岡山県吉備中央町は午後会見を開き、「浄水場の水質が改善した」として、問題発覚以降行っていた水道の摂取制限を正午に解除したことを明らかにしました。

(吉備中央町 山本雅則町長)「水道事業者として実施すべき適切な管理ができていなかった」

町では、円城浄水場から国の暫定目標値を超える有機フッ素化合物が検出されたことを受け、この浄水場から水道水を供給している区域で水道の水を使わないよう摂取制限を設けていました。

今月2日から20日までの117回の検査で、浄水場などから検出された値が下限値を下回ったことから制限を解除することを決めたものです。これに伴い、区域への給水車やペットボトルによる水の配給は25日から1か所に集約し、30日には終了します。

町では年内は少なくとも1週間に数回検査を行い水質をチェックするとしています。

【受け】水質が改善されたということで住民は一安心…とはいえ、岡山県の検査で浄水場の水源近くから回収された土のう袋「フレコンバック」から暫定目標値の9万倍の有機フッ素化合物が検出されたことが午前に発表されたばかりです。住民からはより慎重な経過観察を求める声も出そうです。