国の登録有形文化財になっている愛媛県の松山地方気象台の庁舎が、老朽化によるおととしからの改修工事を終えてこのほど完成しました。
およそ100年前の建設当時を思わせる建物の内装とは?
(記者)
「気象台の新しい庁舎に入ってみるとこちら白塗りの大きな柱に、高い吹き抜けのホールとおよそ100年前のモダンな洋風建築の面影を感じます」
イチョウが色付いた爽やかな秋晴れに映える漆喰塗りの建物。
昭和3年、1928年に建築された松山地方気象台が、老朽化による2年間の改修工事を経て当時の外観を取り戻しました。
21日は県や国交省など関係者が参加した記念のセレモニーが行われ、テープカットをして新庁舎の開庁を祝いました。
国の「登録有形文化財」となっている建物には、天井にシャンデリアを設置した跡が残っていたり、およそ100年前の板ガラスをそのまま使っていたりと、建設当時のクラシックな雰囲気が漂います。
また、階段にある木製手すりのフレームには、建設当時に使用されていた真ちゅう製の支柱を固定した釘の跡が。
(気象台担当者)
「第二次世界大戦の金属の資材不足のときに全部供出してしまった」
建物にはそうした時代背景も反映されています。
このほか新たに設けられた展示室には、78年前の松山空襲による火災で天気を観測できなかったことが記された資料や竜巻の仕組みを学べる機械などが並んでいて、事前に予約すれば誰でも見学することができます。
気象台は地域に親しまれる価値ある建物を保存するとともに、防災拠点としての機能をより一層強化したい考えです。
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