夏場の環境に、魚が全滅してしまうこともあったといいます。そこで、赤ちゃんの魚=仔魚のために温度管理の可能な「沖縄種苗センター」を2022年4月に開設しました。

ここで仔魚が3~4センチになるまで飼育するほか、養殖では海水の塩分濃度を下げるなどして魚の負担を減らし、育成を早めています。こうして育てられたシロギスが今回、市場を通じて出荷されました。

出荷を前に、クラハシと沖縄種苗センターなどを結んでのビデオ通話が行われました。

天野文男 社長
「魚体を冷やしておかないと、やっぱり輸送時、すぐ魚体温度が上がっちゃうんで、鮮度が悪くなるんだよ」

おいしいシロギスを届けたい―。社長から細かな指示が飛びます。

17日、沖縄の養殖場で初出荷へ向けた水揚げが行われました。1年半の間に育ったシロギス。クラハシの社員たちが1尾ずつ手にとって梱包し、全国の市場へ出荷していきました。