江戸時代、池田家藩主の憩いの場として利用された岡山市北区の後楽園。その後楽園で当時殿様が食べたとされる料理の再現レシピが完成し、関係者に向けた試食会が開かれました。

刺身に、鯛のお吸い物、敷味噌など、江戸時代、7代藩主池田斉敏が大名家をもてなした「ご馳走」の再現です。

「上品な味。美味しいです」

「本当に大名気分の美味しさが感じられるようなお食事で」

岡山県は、岡山県郷土文化財団などと今年4月から文献史料を参考に後楽園で殿様が食べた料理の再現を進めてきました。後楽園の新たな魅力向上が目的で、文献に残る食材を参考に、味を現代風にアレンジしたものが試食会で披露されました。

刺身には、醤油ではなく「煎酒」が。鯛やあわびなどを敷味噌でいただきます。

(杉澤眞優キャスター)「いただきます。味噌の中に柚子が入っていて、とてもあっさりしています。鯛のうま味もしっかりと引き立っていて美味しいです」

(岡山県後楽園事務所 石井謙次所長)「例えば、卵はこれくらいの厚さに切って欲しいとかというエピソードがあるわけですね。そうした歴史的事実があって料理も再現された。後楽園の歴史にも思いをはせていただきたいと思いますね」

岡山県は、今回完成したレシピを参考に今後飲食店などでの提供も検討し、岡山県のPRにつなげたいとしています。