原因はサケの不漁です。

イヨボヤ会館のサケは漁協から購入していますが、三面川鮭産(けいさん)漁業協同組合では先月21日に漁を始め、獲れたサケは今年1972匹と去年の同じ時期と比べると3分の1程度となっています。

【三面川鮭産漁業協同組合 平田茂伸 副組合長】
「例年だと、この落とし籠に1回200匹300匹と入る。それがまるっきり3桁から2桁、0、1桁ということもあるので」

原因の一つとして考えられるのがこの夏の猛暑です。
サケは水温が低くなってくると戻ってくるということで、今年の猛暑によって水温が高い状態のため戻ってこられないのではという見方があります。

一方で北海道や秋田、山形などでも同様にサケが獲れないという声が聞こえてきているそうで4年前に放流した稚魚に何かがあったという見方も…

【 平田茂伸 副組合長】
「うちだけが少ないんだったらうちの原因は何かということも言えるが、やはり日本全国的なサケの不漁ということはやはり2019年度の稚魚じゃないかとも言われている…」

村上市によりますと、ふるさと納税の返礼品になっている村上産のイクラや塩引き鮭はサケが獲れないため当面、掲載を取りやめているそうです。

22年8月の豪雨ではふ化施設に濁流が流れ込み、サクラマスやイワナの稚魚のほどんどが流されてしまうという甚大な被害を受けたばかりで関係者にとって痛手となっています。

【 平田茂伸 副組合長】
「去年の水害を乗り越えて今年はいざ頑張ろうと思った矢先、やはりサケが全然来ないので、やはりうちとしても去年の水害の跡がまだ残っている。その修繕しながらなので今回これだけ獲れないと痛手なことは痛手」