岡山県鏡野町の市民団体が、町内で計画されている風力発電所の建設に反対する要望書を鏡野町役場に提出しました。

「鏡野風力発電事業について中止するよう指導を求めます」

市民団体の代表らが、風力発電所の建設中止を求める要望書と、約4800人分の署名を提出しました。

この計画は、再生可能エネルギーによる発電事業を行う東京の企業が、水源かん養保安林に指定されている鏡野町の山の稜線一帯に最大25基の発電機設置を計画しているものです。

市民団体は稀少な生態系の破壊や、土砂災害発生のリスク増大などを理由に計画に反対しています。

(鏡野風力発電を考える会 大角香櫻里代表)「旭川と吉井川の源流域で大事だから守らなければいけないところ。そこをわざわざ切り開いて作る必要があるのか」

(鏡野町総合政策室 瀬島栄史室長)「事業者が住民の『安心・安全』を担保した上で事業を進める。それが担保できない場合は中止させるという方向で進めていければいいのではないでしょうか」

市民団体では建設計画を町の内外の人に広く知ってもらいたいと、今後も署名活動を続けていくということです。