トラック運転手の人出不足などが懸念される「2024年問題」に対応するため宮城県山元町の農業法人が香港に輸出する県産サツマイモについて、関東までの輸送をトラックから船に切り替える取り組みを始めました。

サツマイモの輸出を始めたのは山元町高瀬の農業法人「やまもとファームみらい野」です。20日は香港に向け「紅はるか」と「シルクスイート」の2種類のサツマイモが出荷されました。

この農業法人はこれまでトラックで関東まで輸送していましたが、ドライバーの労働時間が規制され人出不足が懸念される「2024年問題」に対応するため、温度を一定に保つことができる「リーファーコンテナ」を使用し、仙台港までトラックで運び、そこから船で横浜港を経由して香港まで輸送する海上輸送に切り替えました。

やまもとファームみらい 野馬場仁さん:
「宮城のイモって美味しいねと、現地の方に評価いただけるようにしっかり頑張らなればいけないと」

東北経済連合会 小野晋顧問:
「仙台港から輸出できるということで、大変意義のある事業だと思っています」

「やまもとファームみらい野」では、来年3月下旬まで、毎週およそ5トン、シーズン中におよそ100トンの出荷を目指しています。