長崎市の城山小学校で創立100年を祝う記念式典が行われました。

創立は1923年(大正12年)。100周年を記念し、校庭に自然石の碑が建てられました。19日に行われた記念式典には、在校生や教職員が顔をそろえたほか保護者もリモートで参加し、総勢およそ750人で100年を祝いました。

生徒代表6年生の栗原考太さんは「毎日笑顔で登校できる、いじめのない平和な学校にするという思いを新たにしたいと思います」と挨拶しました。


城山小学校の原爆殉難者慰霊会会長を務める被爆者の本田魂さんは「被爆校舎の写真などを見て、子どもたちになぜ戦争がダメなことなのか、しっかり頭に焼き付けてほしい」と話していました。

長崎原爆の爆心地から最も近い場所にあった城山小学校では、通っていた子供たち推定1,500人のうち1,400人が学校近くの自宅などで亡くなり、校内で被爆した教職員らは、顔かたちも判別できない姿で爆死した人が多数いました。

19日夜には浦上川で、戦争や原爆犠牲者の御霊を慰める「万灯流し」を平和の願いも込めて行いました。