歌舞伎俳優の市川團十郎さん、市川ぼたんさん、市川新之助さんが、来年1月に新橋演舞場で行われる、初春歌舞伎「平家女護嶋 恩愛麻絲央源平-SANEMORI PARTⅡ-」の取材会に登壇しました。

初春歌舞伎「平家女護嶋 恩愛麻絲央源平-SANEMORI PARTⅡ-」取材会




2024年に没後300年を迎える近松門左衛門の代表作の一つである「平家女護嶋」。新たな解釈と演出で古典歌舞伎の名作を練り直して、深い愛を守り抜く親子、夫婦の絆を描いた本作では、團十郎さんは俊寛・常盤御前・実盛の3役を演じ、ぼたんさんは実盛の娘・ひな鶴、新之助さんは常盤御前の息子・牛若丸を演じます。
今作の副題「恩愛麻絲央源平(おやこのきずななかもげんぺい)」には、2017年に亡くなった團十郎さんの妻・麻央さんの「麻」「央」の文字が入れられています。

市川團十郎さん




團十郎さんは、“ひな鶴の父は実盛、牛若丸の母は常盤、2人の別々の親を演じ分ける。親子の絆を入れる中で麻央を意識して脚本を書いてくれた。その文字(麻央さんの名前)を入れたいっていうのを当初のお話からいただいて、様々な案の中で、副題として妻の名前が入った題名を入れさせていただいた"と説明しました。

市川新之助さん/市川團十郎さん/市川ぼたんさん




すでに稽古は始まっているようで團十郎さんは、ぼたんさん、新之助さんに、“倅も娘もかなりのセリフ量があって、今までやったことのないハードルの高さがあります。今まで年齢にそぐわないハードルを乗り越えてきているのを親目線で見ている。「どうしよう、どうしよう」と思うでしょうが、乗り越えられるだろうと思い、ある程度見放して取り掛かりたい”と期待を口にしました。

市川新之助さん




新之助さんは、“3人で踊りを共演することはあったんですけど、お芝居で共演するのは初めてですごい楽しみです。”と話し、ぼたんさんは、“一番最初に思っているのは緊張。3人で一緒の舞台に立てて一緒にセリフを言える、古典というものに出演させてもらえるのは貴重なので一生懸命頑張りたい”と意気込みを語りました。

市川ぼたんさん




また、今作のテーマである「家族の愛」を感じる瞬間について聞かれた新之助さんは、“何気なく朝起きて、みんなとご飯を食べて、何気ないひと言が愛を感じるひととき”と元気よく答えると、ぼたんさんは、“外に遊びに行って、私は自転車が好きで父と行くんですけど、父が先に自転車漕いでいて、私と一緒に話をしたりすると幸せだなって思ったりする”と笑顔で話しました。

市川新之助さん/市川團十郎さん/市川ぼたんさん




最後に團十郎さんは今年一年を振り返り、“エンターテインメント業界のみならず、価値観が問われる時代。伝統文化の中で歌舞伎をやり続けるのは我々の義務。そういう世の中の流れでも、毎年新橋演舞場に出演している私は動じることなく、歌舞伎を楽しんでくださる方を大事に、公演をしたいという気持ちです”と語り、会見を終えました。

【担当:芸能情報ステーション】