ビッグモーターの不正請求問題で、金融庁の立入検査を受けている大手損害保険のSOMPOホールディングスは、ブランドの毀損などを肌で感じているとして、来期の利益に影響が出るだろうという見通しを示しました。

SOMPOホールディングス最高財務責任者 濵田昌宏氏
「お客様をはじめ関係する皆様に、大変ご迷惑ご心配をおかけしていることを改めてお詫びいたします」

SOMPOホールディングスが発表した4月から9月の連結決算で純利益は1315億円となり、過去最高でした。海外の保険事業が好調だったほか、円安を背景に利益が膨らみました。

一方、ビッグモーターの不正請求問題による業績への影響について、SOMPOホールディングスは「9月あたりから新規契約で影響が出ている一方、何とか限定的な範囲で収めている」とした上で、「今期の全体の業績に与える影響は軽微」だと説明。

ただ、来年4月以降については…

SOMPOホールディングス最高財務責任者 濵田昌宏氏
「ブランドの毀損など事業への影響は我々も肌で感じております。お客様が離れていかれるということの影響が、ちりも積もればどんどん広がっていって、それによって来期のボトム利益には影響が出てくるだろう」

傘下の損保ジャパンは大手の中で唯一、来年1月からの自動車保険料の値上げを見送ることを決めていて、SOMPOホールディングスは来期の業績には影響が出る可能性があるとの見通しを示しました。