原子力規制委員会からの“見通し”を受けて新潟県の花角英世知事は、16日の定例会見で「東京電力の“対応”が組織に根付くかどうかが重要」との認識を示しました。

【新潟県 花角英世知事】
「事件事故が起こるたびに『改善します』と言っていろいろな改善に取り組んでいるが、それが本当に根付いて組織の中の文化になっていくか…。そうしたところはぜひ実現してもらいたい」
「原子力規制委員会には、しっかりと確認していただいて、厳格に対応していただきたい」

また、そもそも東京電力自身に、原子力発電所を運転する事業者としての適格性があるのかどうかを“再確認”している点についても、規制委は「遠くない時期に報告書が出る」としています。

テロ対策と適格性についての2つの報告書の内容などが確認された後、柏崎刈羽原発に対する“運転禁止命令”解除の判断が下されます。

柏崎刈羽原子力発電所は、2021年4月以降「核燃料の移動」が禁止され、事実上運転再開不可能な状態が続いています。