月面探査の実現を目指す日本の宇宙ベンチャー「ispace」が会見を行い、月面探査計画「HAKUTO-R」の次回の打ち上げを2024年冬ごろに行うと発表しました。

ispaceは今年4月、成功すれば民間で世界初となる月面着陸に挑みましたが、着陸は失敗していました。

会見では、着陸失敗の原因を分析し、ソフトウェアの改良などを行った次回の月着陸船の名称を「再起」や「復活」の意味を込めた「RESILIENCE」としたと発表しました。

また、今回初めて、月に輸送する予定の小型月面探査車の最終デザインについても公開しました。

月面探査車は高さ26センチ、幅31.5センチ、全長54センチ、重さおよそ5キログラムで、軽量でありながらロケットの打ち上げなどの振動に耐えるため、炭素繊維複合素材が使用されているということです。

月面の「レゴリス」と呼ばれる非常に細かな特殊な砂の上でも滑らずに安定した走行が出来るように車輪の形状が砂をかんで進むことができるよう工夫されているほか、レゴリス採取のためのスコップが搭載されています。