7月からまたも食料品や生活必需品などが値上がりします。
こうした中、島根県松江市内のディスカウントストアでは、家計をやりくりするため、まとめ買いの客が増えているといいます。


記者 木谷茂樹
「家庭には欠かせない食料品の値上げが続く中安さが売りのこちらのお店。家計を支える奥さまの買い物術とは」

松江市内のディスカウントストア「ザ・ビッグ東出雲店」。
食料品の大手メーカー各社が、7月からの値上げを発表する中、この店では、大半の品は現状の値段で販売するとしていますが…。

ザ・ビッグ東出雲店 山下貴行店長
「今まで値上げをすることなく踏みとどまっていたが、取り扱っている(PB商品の)5000品目の中から、3品目を7月4日から値上げすることになりました」

材料の高騰や円安の波には勝てず、7月4日から、カップラーメンやマヨネーズなどプライベート商品3品を値上げします。

一方、値上がりは食料品ばかりではなく…。

記者 清水栞太
「様々なものの価格が高騰する中値上げの波はこちら、コピー用紙などの紙にも押し寄せています」

私たちの生活にかかせない「紙」。
すでにトイレットペーパーやティッシュペーパーなどが値上がりしている中、今度は、コピー用紙も値上がりです。

ジュンテンドー久米店 村上幸司店長
「先週の6月20日から5パーセントから10パーセント値上げしました。コピー用紙自体は初めての値上がりになります」

鳥取県米子市にある王子製紙米子工場。
王子製紙は7月1日から、コピー用紙などの価格を15パーセント以上引き上げるとしていて、その他の大手製紙メーカーも、これまでに相次いで値上げを発表しています。

王子製紙によりますと、ウクライナ情勢などで、原料の木材や燃料の重油、石炭などの価格が高騰していることが値上げの理由だとしています。

仕入れ価格の上昇に伴い、先週から値上げをしたこちらの店、やはりその影響は大きかったようで…。

ジュンテンドー久米店 村上幸司店長
「1~2週間前からかなりお客さんへの販売数が増えたと思います。箱で買ったりとか、2~3箱買う人もおられました」

原燃料の価格は今後も上がっていく見通しで、紙の価格も連動して上がっていくと見られています。

そして再び、松江市内のディスカウントストア。
目立つのは買い物かごいっぱいに商品をつめる客の姿…。

ザ・ビッグ東出雲店 山下貴行店長
「遠方から来店して2かご、3かごのまとめ買いの客が増えてきたかなと思っています」

安さを求めて県外からの来店客や、一度にまとめ買いをする客が増えているといいます。

まとめ買い主婦に買い物術を聞いてみると…。

買い物客
「ある程度価格が落ちているもので日持ちをするものは一気に買っておく。(賞味期限が)12月までいけるので、夏食べなくても冬まで置いておこうとか。缶詰も2年くらいあるので、目に付く安いものをなるべく多く買う」

なるほど!
まとめては買うものの、長期保存できるものを中心に買いだめしているのだとか。

止めどない値上げラッシュ。
いつも以上に買い物に工夫が必要になりそうです。