新潟県上越市で9月、給食が原因で児童がアレルギー症状を発症した事故が起きたことを受けて開かれた研修会に、上越市内の小・中学校の教職員が参加しました。

【すこやかアレルギークリニック 田中泰樹院長】
「事故から2か月以上たちますけれども、児童はまだPTSD(心的外傷後ストレス障害)がよくなっていない状態。それくらいつらい思いを…」

15日に開かれた研修会では、小児科のアレルギー専門医師が講師を務め、症状が重くなる恐れがある子どもの特徴や、アレルギー症状を引き起こした場合にどう対応するべきかなどを説明しました。

上越市の小学校では9月に、栄養教職員らが食材に含まれる成分の確認を怠ったため「乳・乳製品」のアレルギーがある児童が給食を食べてしまい、『アナフィラキシー』の症状が出て病院に運ばれる事故がありました。児童は一時入院しています。
また、アレルギー症状を緩和するためにすぐに打たなければならない治療剤「エピペン」を打つまでに、“18分も”かかっていたこともわかっています。

【参加した教職員】
「もしかしたら危ないかもしれない、これがアナフィラキシー症状につながるかもしれない、という『危機管理意識』をしっかり持って職務に当たることが大事」
「落ち着いて対応し、職員全員で共通理解を図って間違った対応をしないように。その子のために何ができるかを考えて行動したい」

研修会ではエピペンの『使い方』についての指導も行われ、いざというときの行動について教職員は真剣に学んでいました。