兵庫県の山陽自動車道で発生したトンネル火災から2か月以上が経ちますが、現在も下りで通行止めが続いています。12月下旬の通行止め解除を目指し、復旧作業が続くトンネルの内部がきょう(15日)公開されました。

「まるで一から作り直すような」復旧工事

(北原花菜子記者)
「きょう報道公開された、火災のあった尼子山トンネルの内部です。このあたりは損傷のあった壁を削り、コンクリートを打ち直す作業が完了しています」

兵庫県相生市と赤穂市にまたがる尼子山トンネルで火災が発生したのは、9月5日午前1時頃でした。この火事では、大型トラックから火が出て40時間にわたって燃え続け、23台が焼けました。

長時間激しい炎にさらされたトンネル内は、【画像】のように広範囲で黒く焼け焦げ、壁がはがれ落ちるなど甚大な損傷を受けました。

2か月以上が経ったきょう(15日)公開されたのは、まるで一から新しいトンネルを作るような現場です。

削り取った部分の壁を作り直す大がかりな作業が、急ピッチで進められていました。

(西日本高速道路 関西支社 姫路高速道路事務所 吉田英樹所長)
「事故前はだいたい4万台の交通量がありました。幹線経路ということもありますので、それを踏まえて年末年始・混雑期、そういったあたりも念頭に置きながら一日も早い復旧を目指して進めます」