デジタル介護

このようなデジタル介護は他の施設でも進んでいます。熊本市中央区黒髪(くろかみ)にある高齢者福祉施設です。

食事や排せつなど日常生活上の介護や身の回りの世話を行っています。

こちらの施設で5年ほど前に導入したのが「介護ロボット」です。

入所者をベッドから車いすへ移動させることができます。

中野圭太さん「2人で抱えないといけないという人に対しても、リフトがあれば1人でできるので、1人が車いすからベッドに寝せている間に、もう1人が別のことができる」

記者「あー今浮いてる、浮いてます。ただ座っているような感じで楽に移動できてます。」

体重90キロ近くある記者の体も簡単に持ち上がりました。

このほかにも立ち上がりを介助するロボットなど、介護の人材を補う機器を導入して業務の効率化につなげていました。

高齢者福祉施設 三田美和子さん「今までは職員も入居者も、力を入れて立たせられていた感じがあったと思うんですけど、これは吊りあげられている感じでまったく筋肉の緊張はないです」

介護の現場ではロボットに対し抵抗感も聞かれる中、なぜ導入に踏み切ったのでしょうか。

リデルライトホーム 石本淳也 施設長「職員の負担軽減というのはもちろん、利用者の負担軽減や安全安心、あとは家族の利便性の向上などのためにこういった機器を活用するというコンセプトです」

全国ではさらに進化したロボットやセンサーなどが活用されている介護業界。

利用者と介護者。それぞれの負担が軽減できる取り組みが進んでいます。