横田めぐみさんの母、早紀江さん(87)は今年に入って倒れ、入退院を繰り返しています。息ができず、目の前が真っ白になる中でも頭に浮かぶのはただ一つ…娘のことでした。

「もう思わず『あと2年だけ生かしてください』って思わず叫んじゃってですね。『頑張りますから』って『お願いします』って、心の中で一生懸命言って…」
家族はもう46年もの間、闘い続けています。

横田滋さん
「せっかく子どもが帰ってきても、親がいないという状態になりますので、早く解決してほしいと思います」
横田早紀江さん
「命には限りがありますので、お互いに死んでしまえば、もう会うことができないんです」

87歳となり細く、か弱くなった早紀江さんの手は、マイクを強く握りしめます。
母の願いは一つです。
「絶対に取り返すんだという思いを持っていますから。元気で会わせてほしいと思っています」

もう46年です。
家族がどのような思いで毎年、この日を迎えているのかと思うと、想像するだけで胸が痛くなります。早紀江さんの言葉には強い焦りがにじんでいます。
そして家族会からは政府に対し「結果が出なければ点数は0点だ」という言葉も出ています。私たちが“自分ごと”として声を上げることが重要です。