秋田県警は14日、先月20日に北秋田市の山林でわなの見回りをしていた男性がクマ2頭と遭遇し、逃げる際に斜面を転げ落ち大けがをしていたと発表しました。これで今年度、秋田県内でクマに襲われてけがをした人の数は合わせて69人となりました。

秋田県警生活安全部地域課によりますと、先月20日の午前6時半ごろ、北秋田市阿仁根子の山林で、クマ用に仕掛けた箱状のわなを見回りしていた50歳の会社員で、市の鳥獣被害対策実施隊員の男性が、体長約1メートルと約50センチのクマ合わせて2頭と遭遇しました。男性は逃げる際に斜面を転げ落ち立木に胸を強く打ち肋骨を折る大けがをして県内の病院に入院し、退院したタイミングで警察に届け出たということです。秋田県内では今年度、クマによる人身被害が相次いでいて、この男性でけが人は合わせて69人となり過去最多を更新しています。