石炭ストーブによる大気汚染で代替エネルギーの可能性を模索するモンゴルの林業関係者が、14日、岩手県久慈市で木炭の製造現場を視察しました。

モンゴル国立生命科学大学のブヤンバートル・アビルメド教授などモンゴルの林業関係者3人が訪れたのは、久慈市山形町の谷地林業です。
モンゴルでは石炭ストーブによる大気汚染が社会問題となっていて、今回の視察は、石炭の代替エネルギーとしての木炭や木質ペレットの活用を視野に企画されました。
谷地林業では、ナラを原料に年間およそ100トンの木炭を製造していて、14日はその製造現場を見学しました。
余った木材を炭化させる「炭化炉」は、本来であれば捨てられる木材の再利用につながる設備で、できた炭は土壌改良などに活用されます。
視察したアビルメド教授は「森林資源を生かした商品が環境問題に貢献していることが参考になった」と話していました。

(谷地林業 谷地譲 代表取締役)
「木炭を中心に使いながらモンゴルの形に合わせて使っていただけるような所に入っていければいいのかなというところですし、私たちの持っているものを協力できる部分であれば協力していけるというふうに考えています」

モンゴルの林業関係者は岩手が誇る木炭の製造技術や設備を熱心に見学していました。