岩手県宮古市で今シーズン初となるアワビ漁が14日解禁され、朝早くから漁船が海に繰り出しました。

宮古市重茂ではまだ暗いうちから漁家たちが次々と漁場へ向かい、午前6時半の監視船のサイレンとともに一斉に漁を開始しました。
漁師たちは箱眼鏡を使って海中のアワビを探し出すと先にかぎの付いたさおを巧みに操り、引き上げていました。
14日の重茂漁協のアワビの買取価格は10キロ7万1980円と、高値だった去年の平均価格のおよそ50%に留まっています。福島第一原発の処理水放出の影響で主な販売先となる中国の需要が停滞していることが原因とみられます。
今年は県全体で去年の111トンを超える水揚げが期待されていて、重茂のアワビ漁は12月まであと8回行われます。