新田知事の後援会の砺波支部が12日設立され、これで後援会組織が県内全市町村に拡大しました。新田知事は、来年秋に予定されている県知事選への出馬の態度は明らかにしていないものの、着実に足場固めが進んでいます。

12日、砺波市で行われた「新田はちろう後援会」支部設立総会。砺波市の夏野市長をはじめ、地元の自民党議員や経済界で構成されています。

2024年行われる富山県知事選の足場固めともささやかれるなか、米原蕃県議が半世紀ぶりの保守分裂となった前回の知事選の裏側を語りました。

富山県議会 米原蕃 議員:「3年前に遡るわけですけど、保守同士の知事選挙が行われたのであります。このことを大変心配されたのは元衆議院議長の綿貫先生でありまして、富山県で保守同士が戦うのはよくない。何とか汗をかいてまとめるようにと」

自民党県連の推薦を得た当時の現職を破り、県知事選で初当選を果たした民間企業出身の新田八朗氏。有権者の6割が投票に足を運ぶなど関心を集め、近年まれにみる保守分裂の激戦となりました。

その結果、知事選のしこりが残り、県議会の自民会派は分裂。保守王国・富山は一枚岩になれない状態が続いています。

そうしたなか設立された後援会の砺波支部。任期が残り1年となり新田知事は着実に足場を固めています。

富山県 新田知事:「ここ砺波市で私が得た票が得票率が49パーセント、石井前知事が47パーセント。本当に厳しい戦いいや激戦でした。ですから当然、そのことに伴う様々な影響も皆さんの中にあることは理解しています。砺波の皆さんがじっくりじっくりと考えられて、また新田が3年間どんなことをやるのかとそんなことも見ていただいた中できょう、この支部の設立、いわば満を持しての重厚な構えでの砺波支部の設立になったことと理解しています」

選挙のしこりが徐々に解消される中、自民党の重鎮、米原県議も次のステップに入ったと話します。

富山県議会 米原蕃 議員:「どんなふうなこれから(後援会)組織運営をされるか、出馬に向けての準備をどんな風にされるのか、(出馬)されないとおっしゃるかもしれないしわからん。まだ聞いていないから。したがって1期で辞めるということは私は無いと思いますが、これも皆さんのご支援のしっかりした支えがあってこそ成り立つことではありますので力をお貸しいただきながら精一杯努力していこう」