盛岡市内の中学校で13日、自分の暮らす地域の「浸水危険度」を体感する防災教育が行われました。使ったのはゲームソフトです。

これは国土交通省岩手河川国道事務所と東北工業大学が連携して初めて行ったものです。
13日は盛岡市立河南中学校の2年生を対象に、史上最大級の雨が降った際の自分たちの暮らす地域の浸水リスクを疑似体験しました。
授業で使用したのはブロックを組み合わせてつくった仮想空間で遊ぶ人気のゲームソフトです。
生徒たちは東北工業大学の小野桂介研究室が国交省の3次元地図データをもとにゲーム内に作成した仮想の盛岡市で、自分たちの通う中学校や出身小学校、地域のスーパーが浸水するのかどうかを調べました。

(生徒)
「(ハザードマップは)1、2回は見たことがあるけど詳しくは分からないです。このゲームだとどのくらい浸水しているとか何mとかがより分かるので楽しかったです」
(東北工業大学 小野桂介 講師)
「中学生に関しては自分の地域の浸水ハザードを正しく理解してもらい、その上で地域の人たちを助けてあげる行動につながればと思います」

岩手河川国道事務所は今後も盛岡市内の小中学校でこの防災教育を実施する予定です。