息子になにが残せるか?「夢を諦めない」精神を教えたい

一度は夢を諦めた大舘さん。しかし20年近く経って再び挑戦を決めたのには、ある理由がありました。
高校卒業後、マッサージ師となった大舘さんはそこで働いていた女性と結婚。息子のしゅん君が生まれました。
しかし、5年前に大舘さんの膀胱にがんが見つかり、その後肝臓にも転移。死を意識したといいます。
(大舘裕太さん)
「当時子ども4歳だったから、小さい服を取り込んでいて、子どもが大きくなった姿を見られないんだなと思うと涙が出てきて。僕が死んだとして何か子どもに残せるかなと思ったときに(夢を諦めないという)精神面かなと思った」
息子に、諦めずに夢を追うことの素晴らしさを教えたい。その思いから再びプロレスのリングを目指すことを決意。そんな思いを、奥さんも応援してくれました。
(大舘さんの妻)
「元々エネルギーが余ってしょうがないタイプ。それをプロレスに向けると、みんなが喜ぶから。同じエネルギーが余っているなら、大好きなことで燃やした方がいい」
クラウドファンディングで練習の資金が集まり、唯一受け入れてくれたのが、名古屋のジムでした。