■侍ジャパン強化合宿(12日、宮崎)

「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」(11月16~19日、東京ドーム)に向けた侍ジャパンの合宿は12日、広島との強化試合で森下翔太(23・阪神)が井端ジャパン第1号を放ち、駆け付けた8000人の観衆を沸かせた。

阪神を38年ぶりの日本一に導き、10日(金)に侍ジャパンに合流。実戦デビューとなったこの日は「3番・レフト」でスタメンに名を連ねた。1回の第一打席は空振り三振、4回の第2打席は二邪飛に終わったが、2点を追う6回の第3打席。広島の3人目、小林樹斗(20)の直球を完璧に捉えた。確信の当たりに外野手は一歩も動かず、レフトスタンドに井端ジャパン第1号を叩き込んだ。これが火種となり、同回に逆転。7回には二死3塁で迎えた第4打席にもレフト前へタイムリーを放ち、侍ジャパンデビュー戦で2安打2打点1本塁打と実力を見せつけた。

結果を残した森下は「1、2打席目で感覚が悪かったのでちょっと短く持って、いい結果が出たのでよかった」と前打席での反省をすぐさま修正。ルーキーながらクリーンアップを任され「頼りにされているという期待感も自分自身受けるので、本番でどの打順になってもやることは変わらないと思いますけど、上位で打てればいい」と4日後の開幕へ意識を向けた。