伊那市で80代の女性が殺害されているのが見つかった事件で、9日に強盗殺人の疑いで逮捕された男は、犯行時間帯に複数回、女性の自宅に行っていたとみられることが新たに分かりました。


強盗殺人の疑いで9日に捕された、伊那市西箕輪(にしみのわ)の整体師・橋爪亮太(はしづめ・りょうた)容疑者28歳は、10日朝、身柄を検察庁に送られました。

調べによりますと、橋爪容疑者は2022年12月、近所の住宅に一人で住む原貴努代(はら・きぬよ)さん当時85歳の首を絞めて殺害したうえ、通帳や印鑑などを奪った疑いが持たれています。

犯行時間帯は12月1日の午後6時すぎから2日の午後0時半ごろまでとされていますが、捜査関係者によりますと防犯カメラの映像や橋爪容疑者のスマートフォンの位置情報などから、この間に複数回、原さんの自宅に行っていたと見られるということです。

原さんを殺害した前後に、家の様子を見に行っていた可能性があります。

また、警察は橋爪容疑者の認否を明らかにしていませんが、逮捕直後の取り調べに対し、「黙秘します」と話したということです。

橋爪容疑者は、以前に勤めていた会社で、現金およそ1200万円を着服していたということで、警察は金に困って犯行に及んだ可能性もあるとみて、調べを進めています。