盛岡市が市営住宅の入居世帯が納付する使用料の算定を誤り、2018年度から昨年度まで5年間にわたって、20世帯(延べ30世帯)から合わせて約200万円を過大に徴収していたことが分かりました。市は今後該当する世帯に過徴収分を返す方針です。

盛岡市が10日発表したところによりますと、同居者が70歳以上の世帯主を扶養している場合、本来市営住宅使用料の老人扶養親族控除が適用されるのに対して、控除せずに収入額を認定していたということです。事務処理を職員1人が行ったことによるチェックミスが原因に挙げられています。
今年2月に入居世帯からの指摘で誤りが発覚したことから、市営住宅に入居する全世帯(延べ1万2296世帯)を対象に総点検を行った結果、2018年度から昨年度までの5年間で、20世帯(延べ30世帯)から合わせて193万2040円を過大に徴収していたことが判明しました。
この中には同居家族がいる場合の控除が適用されていなかった世帯もあったということです。過徴収の額は1世帯あたり1800円から最大で約40万円です。今年度分の誤りは見つかりませんでした。
市は今後該当する世帯へ経緯をして謝罪して、返還の手続きを行います。
また、市は書類の保存期間が過ぎている2013年度から2017年度分についても、当時の収入申告書など確認できるものがあれば、申し出に応じて返還する方針です。
建築住宅課は「入居者には迷惑をかけて申し訳ない。今後適正な事務処理に一層努めたい」としています。