21日朝、岩手県一関市の同じ地域で住宅の敷地にあった玄米や養蜂用の巣箱がクマに荒らされる被害がありました。警察が付近で警戒を呼びかけました。いずれも人が襲われる被害はありませんでした。

警察によりますと、21日午前4時ごろ、一関市花泉町油島にある農業の70代男性の住宅の敷地内に玄米が散乱しているのが見つかりました。関係者が玄米を保管していた納屋を確認したところ、棚に置いてあった米袋2袋がなくなっていて、北側にある山林の方向へ玄米が続いていました。納屋の出入り口の木枠や付近の地面に爪痕や足跡があり、クマによる被害とみられるということです。
また、この現場から400メートルほど西にある一関市花泉町油島の自営業の60代男性の住宅では21日早朝、建物の外壁に沿って置かれている養蜂用の巣箱の1つが離れた場所に放置されていて、そこから3メートル離れた北側の山林にハチの巣が見つかりました。設置してある防犯カメラの映像を確認したところ、20日午後8時半から9時ごろまでの間、クマが巣箱をむさぼる姿が映っていたということです。その後この住宅の所有者から21日正午前に山林へ移動するクマの姿を目撃したと警察に通報があったということです。
付近は農地や山林が広がる住宅の点在する地域で、警察が付近の警戒を行いました。