東京は5日連続の猛暑日、関東では40度を観測するなど各地で猛烈な暑さとなりました。都内の救急センターには熱中症の患者が次々と運ばれてきています。緊迫の現場に密着しました。

■群馬県では40度を観測 各地で厳しい暑さ続く

まだ6月ですが、気象庁は東北南部が梅雨明けしたとみられると発表しました。東北南部の梅雨明けは平年より25日、去年より17日も早く梅雨としては14日間と最も短い期間になりました。

関東では群馬県伊勢崎市で40度を観測。栃木県佐野市で▼39.6度。埼玉県鳩山町で▼39.3度、山梨県大月市で▼39.1度など各地で35度以上の猛暑日に。

東京都も6月としては初めて5日連続の猛暑日を記録しています。全国では914の観測地点のうち151地点で猛暑日となりました。


■血管内の温度42度… 救急センターに熱中症の患者「危険な暑さ」

都内の救急センターには熱中症の患者が次々と運ばれてきています。東京・三鷹市にある杏林大学病院高度救命救急センターに運ばれてきたのは50代の男性です。自宅で倒れているところを同僚が発見し、119番通報しました。

血管内の温度は42度。熱中症の中でも重篤な状態です。鼻から胃にチューブを通し、冷水を流し込み、体内から冷却、首や脇の下など太い血管を氷で冷やす他、足の付け根から入れた特殊なカテーテルに冷水を行き来させ、血液の温度を強制的に下げていく治療が行われます。


杏林大学病院高度救命救急センター長 山口芳裕教授
「まずは体を冷やさないことには、救命のチャンスを得られません。同時に脱水、血管内に水分が十分ないという状況がありますので補液を急ぐ。さらには多くの場合、ナトリウムが枯渇しているのでいわゆる電解質 塩分を同時に補正するということも必要になります」

都内で今月に入り熱中症により死亡した6人のうち5人が高齢者で、そのうち4人は室内で死亡しています。

2021年、熱中症により室内で死亡した人のうち約9割はエアコンを使用していませんでした。搬送されたこの男性の自宅のエアコンも止まっていたといいます。

杏林大学病院 山口教授
「特に重症度の熱中症が、この時期にしては非常に珍しく多発している状況です。エアコンは、温度を下げるということだけではなくて、湿度を下げることによって、体から熱が蒸発しやすくなる。必ずしも設定温度をそんなに低くしなくても、
エアコンを動かすということは熱中症を予防する上ではとても重要です」


6月29日午後9時現在で、東京都内では▼176人が熱中症の疑いで救急搬送された他、28日も今年最多となる▼224人が病院に運ばれています。
また埼玉県では、95歳の女性が熱中症の疑いで死亡しました。


■暑い日に飲みたくなるあの飲み物 工場は暑い中でフル稼働

サーモカメラを通してみると、いたるところが高温を示す“白”に映る都内の工場。


夏の飲み物として定番の麦茶を作っていました。

この時期は注文が増え、生産はフル稼働だといいます。

川原製粉所 代表取締役 川原渉さん
「麦茶を焙煎している釜の周りっていうのは50度近くになるので扇風機とスポットクーラーを使って作業する人はあ体をなるべく冷やすような形でやってもらっている」

従業員の休憩時には、ミネラルを多く含む冷えた麦茶とともに、塩タブレットなどで塩分補給が欠かせないといいます。


従業員
「補給しないと夜、指がつったりする、それがなくなるので、だいぶ助かります」