9日から秋の火災予防運動が始まりました。

2023年は社会活動の活発化や、高温が続いたことによる火事も増えている可能性があり、消防が注意を呼びかけています。

9日から15日までの日程で始まった秋の火災予防運動。

JR松本駅前では、松本広域消防局や地元の消防団などおよそ50人が、通勤通学の人たちにポケットティッシュなどを配り、火災の予防を呼びかけました。

松本蟻ヶ崎高校の書道部による書道パフォーマンスも披露され、日頃の消防活動への感謝と、防火意識の向上を呼びかけました。

2023年1月から6月までの上半期に長野県内で起きた火事はあわせて498件。

このうち建物火災が200件、枯れ草などを焼いたものが184件と多くを占めています。

長野市消防局の管内では、8日までの最新の統計で2023年は123件の火事があり、2022年より45件多く、過去3年間の年間の件数をすでに上回っています。

出火原因の1位はたき火で、2022年より17件多い35件に倍増。

そこには2023年ならではの特徴がありました…。

長野市消防局予防課・大平光雄(おおひら・みつお)課長補佐:
「冬から春先にかけて降水量が例年と比べると少ない状況であり、落ち葉とか枯れ草等にたき火から燃え広がりやすい状況にあった。あと夏場にかけては高温の日が続きましたので、たき火から広がりやすい状況があったのかなと考えております」

また、出火原因の2位はコンロの11件で、こちらも2022年より6件多く、倍になっています。

長野市消防局予防課・大平光雄課長補佐:
「内訳でみますと、飲食店からのコンロ火災については7件、一般住宅については4件と、新型コロナウイルスの関係ですかね、5類に移行したこと等により社会経済が動き出した関係で、飲食店からの出火がだいぶ増えてきたのかなと考えております」

住宅で起きる火事の原因は、ストーブやコンロ、電気器具、タバコなど生活に身近なものが多く、消防局では、住宅用の火災警報器などを設置して、万が一の場合にも備えてほしいと話しています。