シーズンインを前に万が一への備えです。岩手県八幡平市の安比高原スキー場で9日、ゴンドラが緊急停止した際を想定した救助訓練が行われました。

この訓練は安比高原スキー場が冬の営業開始を前に消防と合同で毎年行っているものです。9日はスキー場の従業員と消防隊員あわせて30人が参加し、緊急停止したゴンドラから乗客を安全に降ろす方法を確認しました。

(佐藤優空記者)
「救助作業はどのように行われるのか、これからゴンドラに乗り込み救助される体験をしたいと思います」

救助隊員はおよそ7メートルの高さで停止したゴンドラにロープを使って乗り込み、乗客にベルトを装着して慎重に地上へ降ろしました。

(佐藤優空記者)
「無事にゴンドラから降りることができました。高さがあって怖かったですが、隊員から声をかけられて安心感がありました」
(安比高原スキー場 畠山護 支配人)
「スキー場営業中にゴンドラのこういった救助はこれまで一度もありませんが、事故でゴンドラが停止するようなことが無いのが一番ですけど、万が一起きましたらスムーズに救助できるように(準備を)整えたいと思います」

安比高原スキー場は、来月2日オープン予定で、新型コロナが5類に移行し、国内外からの誘客が期待される今シーズンは、昨シーズンよりおよそ10万人多い35万人の利用を見込んでいます。