水ぼうそうと同じ原因ウイルスで起きる「帯状疱疹」の患者が増加しています。高齢者だけでなく若い世代でも発症するケースがあり、ワクチン接種の動きも広がっています。現状をリポートします。
季節の変わり目や疲労時に発症しやすい病気
(医師)「冷やすと痛くなる。これからの季節はきついかなと思う」
大分市内にある皮膚科です。帯状疱疹の患者が最近急増しているといいます。帯状疱疹は赤い発疹や水ぶくれが帯状に生じる病気で、水ぼうそうにかかったことのある人なら誰でもかかる可能性があります。
(ひの眼科 皮フ科・日野亜希子医師)「帯状疱疹自体は小さいころに一度かかった水ぼうそうのウイルスが原因で、季節の変わり目や疲れた時に神経に沿ってわっと出る病気」

神経節に潜むウイルスが加齢やストレスによる免疫力低下で増殖し、発症する帯状疱疹は水ぼうそうの抗体が落ちる50代から70代に多く見られますが、受験などで強いストレスがかかると10代など若い人も発症することがあります。
70代の患者は症状の経過を次のように振り返ります。