香川県高松市の中心部にある中央公園の再整備を検討する委員会が開かれ、既存の施設を活かした方向で整備が進められる方針が決まりました。

高松市中心部、市役所や県庁の近くに3.5ヘクタールに渡って広がる高松市中央公園です。

戦後、市営球場が作られたこの場所に中央公園が開園したのは1986年。

35年以上が経ち、市民の憩いの場として親しまれる一方で、老朽化が目立ってきていることから再整備が検討されています。


きょう(7日)開かれた公園の再整備を検討する委員会では、基本設計のイメージ図、2つの案が示されました。既存の施設を活用した案と、大規模イベントを想定し芝生広場を1万平方メートルに広げた案です。

樹木の大規模な伐採に反対して署名活動を行った市民も見守る中、

委員会は、多様な使い方ができるなどとして、既存の施設を活用した案で基本設計を進めることを決めました。

(高松中央公園の樹木を守る会 木村栄事務局長)「今までの中央公園の樹木も活かされるというふうな方向で話を聞いておりますんで、われわれにとってはいい方向に話が進んでいるのではないかと」

(民間活力をいかした高松市中央公園再整備検討委員会 西成典久委員長・香川大経済学部教授)「上から見るとですね、少し基本的なゾーニングは変わってないと思うんですけど、中低木を除いたりとか、そうすると非常に光が入ってきて

今市民の方が不安に思われている防犯面ですよね、非常に変わって来るかなと。

実際にグラウンドレベルに立った時にはこんな素晴らしい公園ができたんだというふうにしていきたいと思います」

次回の検討委員会は、来年1月下旬開催の予定で、基本設計の素案が示されるということです。