新潟西港につながる河口付近に巨大な船舶が現れました。
新潟市中央区の新潟西港につながる河口付近に、存在感を放ちながら浮かぶその巨大な船の名は、中継ポンプ船『越後9000(えちご・きゅうせん)』。
安全な航路を確保する役割を担う重要な船です。
日本海に注ぐ大河・信濃川の河口付近は、川上から運ばれてくる大量の土砂が溜まる場所。ここで安全な航路を確保するために、溜まった土砂をすくって港の水深を一定の深さに保つ『浚渫(しゅんせつ)』という工事を常に行う必要があります。

新潟市中央区に本社を構える総合建設業の本間組が総工費およそ25億円で建造し、6日にお披露目された『越後9000』は、浚渫工事で集めた土砂を「浚渫船」から遠くの土砂処分場へ運ぶための「中継ポンプ船」で、出力9000馬力のポンプによって最大で16km先まで土砂を運ぶことができます。

全長56m・全幅20mの規模にもなるこのような大型中継ポンプ船は、1980年以降日本国内では造られていませんでした。