年金の還付金振り込みを装った詐欺の被害を防止したとして6日、岩手県盛岡市に支店を置く金融機関の行員に警察から感謝状が贈られました。
6日は盛岡東警察署で贈呈式が行われ、玉澤賢一署長からゆうちょ銀行盛岡支店の佐藤孝夫課長代理に感謝状が手渡されました。この支店では先月3日、利用客から「携帯電話で通話しながらATMを操作している高齢女性がいる」との知らせを受け、女性に直接聞き取りを行い詐欺の被害を水際で防止しました。女性は年金機構の職員を名乗る男から「還付金がある」との電話を受けて銀行を訪れたと話したということです。
(佐藤孝夫課長代理)
「詳しくヒアリングをさせていただいて、これは詐欺だなと判断した。今後とも職員一同、防止に取り組んでいきたい。」
警察によりますと今年9月末時点での岩手県内の特殊詐欺被害の件数は13件で、去年より16件減っていて、被害額もおよそ3457万円と大幅に減少しています。警察と銀行・コンビニとの連携による水際での防止が一定の効果を出しているとみられますが、警察は被害の根絶に向け「怪しいと思ったらすぐに警察に相談を」と広く呼びかけています。