■フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第3戦 フランス大会(日本時間4日、アンジェ)
男子ショートプログラム(SP)が行われ、北京五輪銀メダリストの鍵山優真(20・オリエンタルバイオ/中京大)が2季ぶりのGPシリーズに出場し、97.91点の高得点をマークして3位発進となった。
第1戦のスケートアメリカを制したイリア・マリニン(18・アメリカ)が101.58点で首位に立った。地元・フランスのアダム・シャオ イム ファ(22)が101.07点でマリニンと0.51差の2位に。昨年の全日本2位の島田高志郎(22・木下グループ)は8位、GP初参戦の片伊勢 武アミン(19・関西大)は10位で明日5日のフリーに挑む。
鍵山は12人中7番滑走でGPシリーズ初戦に挑んだ。冒頭の4回転サルコウは余裕を持って着氷し、GOE(出来栄え点)が3点台で勢いに乗ると、続く3回転ルッツー3回転トウループを決め笑顔をみせた。トリプルアクセル(3回転半)も危なげなく降りると、昨季から使用しているロック調のSP曲「ビリーバー」に合わせ、ダイナミックなステップと滑らかなスケーティングで観客を魅了。キスアンドクライで安堵の表情をみせた鍵山は、今季ベストの97.91点が出ると、小さく手を叩いてうなずいた。
昨季は左足首のケガの影響で全ての国際大会を欠場。9月には約1年半ぶりに出場した国際大会の「ロンバルディア杯」で優勝。GPシリーズは今回のフランス大会と第6戦のNHK杯にエントリーしている。
島田はGP参戦2季目。冒頭の4回転サルコウでは着氷でバランスを崩したが、3回転ルッツー3回転トウループの連続ジャンプを決めると、トリプルアクセルも余裕を持って着氷。演技後は笑顔をみせるも、79.30と得点は伸びず。
シニア転向1年目の片伊勢は、トリプルアクセルを決めると、3回転ルッツー3回転トウループの連続ジャンプも成功。3本目のジャンプ、3回転フリップも滑らかに着氷し大きなミスなく滑り切った。
最終滑走のマリニンは、4回転トウループ、高難度の4回転ルッツー3回転トウループのコンビネーションを決めるなど、ジャンプは全て降りた。終盤のステップで転倒し減点となるも、100点台のスコアで2位のアダムをわずかに上回り、SPトップに立った。
【男子シングルSP・結果】
1位)イリア・マリニン 101.58点
2位)アダム・シャオ イム ファ 101.07点
3位)鍵山優真 97.91点
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8位)島田高志郎 79.30点
10位)片伊勢 武アミン 76.27点














