■フィギュアスケート・グランプリシリーズ2023 フランス大会(日本時間3日、アンジェ)

グランプリ(GP)シリーズ第3戦、フランス大会の女子ショートプログラム(SP)が行われ、2季ぶりにGPシリーズ復帰の樋口新葉(22・ノエビア)は60.29点の6位で、4日のフリーに挑む。

日本勢は住吉りをん(20・オリエンタルバイオ/明治大)が61.72点で5位、千葉百音(18・木下アカデミー)が56.59点の9位。昨季GPファイナル2位のイザボー・レビト(16・アメリカ)が71.83点で首位に立った。

樋口は4番滑走で演技。観客席では「WELCOME BACK WAKABA」のボードを掲げる地元ファンの姿も。冒頭のダブルアクセルをクリーンに決めると、3回転ルッツー3回転トウループの連続ジャンプも着氷。だが3回転フリップが2回転に。演技後は声援に笑顔で応えたが、「失敗した」とつぶやきながらキスアンドクライに向かった。

昨季は9月のロンバルディア杯に出場後、疲労骨折の回復が遅れた影響で休養を発表した樋口は、7月の国内大会で実戦復帰を果たし、9月には東京選手権に出場。フランス杯は16年のGPデビュー戦で銅メダルを獲得した。

日本勢はGPシリーズ参戦2季目の住吉が先陣を切った。昨季はフランス大会、NHK杯でともに3位と表彰台に。この日は2番滑走で登場。冒頭のダブルアクセル(2回転半)で転倒するも、3回転フリップー3回転トウループのコンビネーション、3回転ルッツは着氷して立て直した。

今季シニアデビューの千葉は、GPシリーズはスケートアメリカ(6位)に続いて2戦目。この日は8番滑走で、冒頭の3回転フリップで転倒してしまうと、ダブルアクセルも着氷が乱れた。3回転ルッツー2回転トウループのコンビネーションは降りるも、前半のミスが響いて得点を伸ばせず56.59の9位となり、明日のフリーで巻き返しを狙う。

【女子シングルSP結果】
1位)イザボー・レビト(アメリカ)71.83点
2位)アナスタシヤ・グバノワ(ジョージア)66.73点
3位)イ・ヘイン(韓国)66.30点
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5位)住吉りをん 61.72点
6位)樋口新葉 60.29点
9位)千葉百音 56.59点