■第64回東日本実業団対抗駅伝競走大会(3日、埼玉県庁8時スタート)

埼玉県庁をスタートし熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にフィニッシュする7区間76.9kmで行われ、富士通が4年連続6度目の優勝を果たした。さらに2位のHondaなど上位12チームが来年元日に開催される「ニューイヤー駅伝」への出場権を獲得した。また今大会はMGC出場選手を擁するチームは完走で出場権が与えられるため、13位以下ではコニカミノルタのほか3チームが出場の切符を手にした。

晴天の中、スタートした1区は4連覇を狙う富士通の松枝博輝(30)が先頭集団からおくれるまさかの展開。トップで襷を繋いだのはヤクルトの太田直希(24)。

インターナショナル区間となった2区では6大会ぶりの王座奪還を目指すHondaのルーキー・Y.ヴィンセント(22)が4.5km付近で遅れる。富士通のK.べナード(28)がトップに立ち、さらに7km付近で11位から順位を上げてきたSUBARUのK.ベンソン(20)が富士通に並ぶ。残り1kmで2人がデッドヒートを繰り広げ、最後はK.ベンソンが振り切り10人抜きでトップで襷を繋いだ。

エース区間の3区、トップのSUBARU・鈴木勝彦(26)は途中、集団に飲み込まれ、富士通・東京五輪5000m代表の坂東悠汰(26)が先頭で引っ張る形に。そして12キロ手前でSUBARU・鈴木がペースを上げ飛び出すも、14km手前で2位集団に吸収されてしまう。その直後、富士通・坂東が遅れ始める。代わってトップに立ったのは、ヤクルト・中村大聖(25)とKao・長谷川柊(25)。中継所手前でKao長谷川がスパートし、トップで4区に繋いだ。

4区では3位の富士通・塩尻和也(26)がKao、ヤクルトを次々と抜き去るとそのままトップで5区へ。富士通は5区・横手健(30)も快走を続け、世界陸上ブダペスト3000m障害代表のHonda・青木涼真(26)らが追いかけるが一度もトップを譲らず。終盤もスパートをかけ、2位の青木と51秒差で6区につないだ。 

6区のルーキー伊豫田達弥(23)も区間賞の走りで7区の椎野修羅(24)へ。ニューイヤー駅伝出場圏内(12位以内)の争いは、NDソフトが12位、MGCシード権のJR東日本が13位、初出場の富士山の銘水が14位で襷リレー。

最終7区、アンカーの椎野は安定した走りを続け、独走をキープしフィニッシュテープを切った。Hondaが3年連続の2位。ニューイヤー出場権争いは、富士山の銘水のアンカー・篠原楓が残り5km手前でNDソフトの前に出ると、4km手前で小森コーポレーションを捕らえた。そのまま終盤まで快走をみせ、見事NDソフトとともにニューイヤー駅伝の切符を手にした。

【東日本実業団駅伝・結果】
優勝 富士通
2位 Honda 
3位 ロジスティード
4位 SUBARU
5位 ヤクルト
6位 サンベルクス
7位 Kao
8位 コモディイイダA
9位 プレス工業
10位 埼玉医科大学グループ
11位 富士山の銘水
12位 NDソフト
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※MGCシード権でニューイヤー駅伝出場
13位 コニカミノルタ
15位 JR東日本
17位 GMOインターネット