岩手県の達増知事は2日、県内で相次ぐクマによる人身被害を「異常事態」だとして、北海道や東北の知事たちと共同で国へ対策の実施を要望する方針を明らかにしました。

(達増知事)
「ことしのクマの出没は異常事態と言ってよい」

達増知事は2日の定例会見で相次ぐクマによる人身被害に危機感をにじませました。県内では今年度クマによる人身被害が1日までに40件43人発生していて、記録がある1993年度以降の最多を更新しています。
また県自然保護課によりますと、10月中旬から1日までにクマに関する問い合わせの電話が30件以上寄せられていて、クマの保護を訴える声や積極的な駆除を主張する意見が寄せられているということです。

(達増知事)
「必要な捕獲や駆除をやっていかないといけない」

達増知事は14日に盛岡市で開かれる北海道東北知事会で、クマの人身被害の防止に向け国に対策実施を求めた要望をまとめる方針を明らかにしました。