さまざまな分野で社会に貢献した人に贈られる秋の褒章の受章者が発表されました。今年の秋の褒章には、岡山県在住で7人、香川県在住で14人が選ばれました。

黄綬褒章の受章が決まった香川県の伝統工芸士・森本隆さんです。40年間、木製の家具や建具の製造に携わり、香川県の伝統的工芸品「組手障子(くでしょうじ)」の技を受け継いで業界の発展に貢献したことが評価されました。

(黄綬褒章 森本隆さん)「日本にしかないものなので、日本人ができなくなったらどこにもなくなるから、せめて職人を続けて、できる環境を作っていきたいなと。なかなか頑張ってきた甲斐があったなと。今は伝統の技術を生かして、生活に密着した製品づくりを行うとともに後進の育成にも力を入れています。日本人としてのアイデンティティーというか残すべき技術は残していかないといけないと思います。組手障子というのはこういうものだ、と伝えていきたい」