拉致問題について関心をもってもらおうと新たな取り組みです。新潟県 柏崎市や佐渡市などのこどもたちが拉致問題解決に向けた取り組みを発表しました。31日は拉致被害者の曽我ひとみさんや蓮池薫さんらも参加しました。

「拉致問題について深く理解し、これからどうすればいいかを考えていきましょう」

拉致問題を考える「オンライン子ども会議」、つながったのは柏崎市の荒浜小学校、佐渡市の真野小学校、福井県 小浜市の加斗 小学校の3校です。


そして、それぞれの市の出身の拉致被害者、蓮池薫さん、曽我ひとみさん、地村保志さんも参加しました。こうした取り組みは初めてです。


児童
「もう二度とこんなことが起きないようにしたいです。拉致された人を救うには大人だけではなく、みんなの力と協力が必要です」

これまでこどもたちはそれぞれの学校で蓮池さんら拉致被害者からの話を聞くなどして拉致問題について学んできました。

柏崎市立荒浜小の児童
「私たち子どもたちの声や呼びかけが、解決に向けて力になると教えてもらいました。つらい思いをしている人がいまだにいることを知り、私たちは署名活動をして広めていきたい」

31日は荒浜小学校や真野小学校のこどもたちが署名活動のほか、ポスターなどの制作や配布を提案。拉致問題を広く知ってもらい、北朝鮮に拉致されている被害者の救出に繋げたいと意気込みました。

「拉致問題を忘れない!広めよう!」

また、加斗小学校の児童からは政府に対して解決を願う手紙を出す案などが出されました。

蓮池薫さんは児童たちの取り組みについて「拉致問題は子どもたちの未来の問題である」とし、将来、北朝鮮と共存できる関係を築くためにも拉致問題を解決するべきと力を込めました。

蓮池薫さん
「小学生が自分で学んで拉致問題解決のために踏み出したのはとても大きなこと。これが他県にも他市にも広がっていくのが理想の形なのかなと思います」

佐渡市の曽我ひとみさんは今年12月で92歳になる母を思い、残された時間は少ないとして早期解決を訴えました。

曽我ひとみさん
「今後はこの輪をもっともっと広めていただきたいと思います。少しでも多くの人に拉致問題を知っていただいて、自身の出来ることをして頂きたい」

会議に参加した児童は…

真野小学校の児童
「僕たちが出来ることを増やして日本全体で頑張っていきたい」


荒浜小学校の児童
「これから拉致問題解決に向けての取り組みを頑張りたいと思いました」

今後、児童たちは発表した提案の実現に向けて動き出すということです。