30日、宮崎市田野町の郵便局にワゴン車が突っ込む事故がありました。
運転手は「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と話しています。
なぜ、踏み間違いが起こるのか、そして対策はあるのか取材しました。

(中野光樹記者)
「こちら田野郵便局です。先ほどまで事故車両が残っていましたが、タイヤの痕が残っています。前から突っ込んだということで、現在、片付け作業が進んでいます」

30日夕方、田野郵便局にワゴン車が突っ込む事故が発生。
運転していた70代の男性は・・・

「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」


車はガラス窓を突き破り、筆記台などに衝突して停止しました。

(田野郵便局 下田和幸局長)
「(運転手は)事故のショックが隠せなかったようで、びっくりしている状態でした」


また、10月16日にも、宮崎市のスーパーで軽乗用車が店の商品棚に突っ込む事故がありました。

この運転手も「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と話しているということです。

こうした踏み間違いはなぜ起こるのでしょうか。

(JAF宮崎支部 田代芳久事業係長)
「アクセルとブレーキのペダルというのは、どちらも踏み込んで操作をするという同じ動作になるので、予期せぬ動きになったときに慌ててしまって、冷静に踏み替えることができなかった」


それでは、踏み間違いの対策はあるのでしょうか。

そのひとつが「クリープ現象」の利用。

車を発進させる際は、オートマチック車がアクセルを踏まなくても前へと進みだす「クリープ現象」をうまく利用することが対策につながるといいます。


(JAF宮崎支部 田代芳久事業係長)
「ブレーキの上に足を乗せていて、それを離しただけの動きですね。クリープ現象を利用すると、あまりスピードが出ないっていうメリットが一つ。あと、もし、思った動きではない場合、そのままブレーキの上に足を置いておくと強く踏むことで、車が停止できる」


悲惨な事故を起こさないためにも、ドライバー一人ひとりのこうした心がけが大切です。