香川県高松市のJR高松駅に、現在建設中の新たな駅ビルの「核となるテナント」が発表されました。一方でオープンまでに、入居するすべてのテナントが決まらない恐れが出ています。

JR高松駅に来年3月にオープンする新たな駅ビル「タカマツオルネ」。どんなテナントが入るのか期待が高まっています。

(市民)
「前はスーパーが1階にあったんですよ」
「すごく便利だったので日常的な店が高松の魅力をPRするような施設が入るといいんじゃないかな」

新駅ビルの計画発表から2年半、きょう(31日)、ようやくJRが入居するテナントを発表しました。

(JR四国 西牧世博社長)
「まず最初は『ツタヤブックストア シェアラウンジ』ということで、私どもとしては意欲的なテナントの誘致だったと」

新たな駅ビル「タカマツオルネ」の中心は、地上4階・総売り場面積6000平方メートル余りの「商業棟」です。その核となるのが「ツタヤ」が運営する書店とシェアラウンジ。カフェやシェアオフィスとしても利用できるスペースです。

この他1階には、地元の和菓子店や土産物店などが入り、駐車場棟の1階にはスーパー「エースワン」が出店します。ただ、今回の発表はわずか5店舗にとどまりました。

(古川豪太記者)
「こちらの『タカマツオルネ』、建物はほぼ完成していて9月末までには入居するテナントが決まる予定でしたが、思うようにいっていないのが実状です」

(JR四国 西牧世博社長)「苦戦しているというのは事実ですね」

新たな県立体育館、あなぶきアリーナ香川、徳島文理大学新キャンパスなどの建設が進み、活性化への期待が高まるサンポート周辺地区。その先陣を切ってオープンする「タカマツオルネ」ですが先行きが見えない状態です。

ーオープンする時点では、すでにテナントが埋まっている状況では?
(JR四国 西牧世博社長)「ないと思いますね」

ーどうするんですか?
(JR四国 西牧世博社長)「埋めていきます。はい」

「タカマツオルネ」はどのような形でオープンの日を迎えるのか。JR四国は来年1月までには新たなテナントを発表したいとしています。